露伴の至情

めし、フロ、ついでの読書とか、大学の勉強もしてる

CCB in 交野・大阪空堀商店街

日本全国津津浦浦というわけにはいきませんが、あちらこちら「地域系ソーシャル大学」というのがあります。わたしが〈企画運営〉に携わっている「こすぎの大学」もそのひとつです。
年に一度、その地域系ソーシャル大学を企画運営している人たちが集う「CCB (Community College Backstage)」というイベントに参加してきました。
ccb2021.mystrikingly.com
ここでは、ソーシャル系大学の企画運営者たちがお互いの授業を通じて知恵や活動をシェアするのが目的。このCCBは、もともと「神戸モトマチ大学」さんが主体ではじめられ(その第一回目に参加した。)、以降主催(大学)は東日本の大学、西日本の大学で、と振り子のように担われてここまで続いてきました。

今回2021年度は、「交野おりひめ大学」さんが主催のCCB。
ということで、11/27~28に大阪の交野市へ行って参りました。
「交野」と書いて、「かたの」と読みます。そして往路の最終最寄り駅は「私市」駅。これで「きさいち」と読みます。それぞれまったく読み方を知りませんでした。京都と大阪の中間くらいのところにあるんですね。

交野おりひめ大学さん曰く、
「スタバもTSUTAYAユニクロもない街」
が交野、
というところだそうで、じゃあそういう場所(地域)で、交野おりひめ大学さんはなにをやられているかというと、耕作放棄地を活用して酒米を育てて酒造りをしたり、今年はホップを栽培してクラフトビールづくりに挑戦
クラフトビール部 | 交野おりひめ大学
と、足下に広がる土地を活かした活動をおもにしていらっしゃる。
到着した1日目のお昼には、粕汁と打ち立ての温かいお蕎麦を出してもらい、そのかたわらでオリジナルのお酒「百天満天」や話題のクラフトビールをたっぷり頂戴しました。アテのひとつには、地元産のそばの実がたっぷりと入っている「そば味噌」。
うまうま!

1日目午後からはじまった各校の授業風景プレゼンでは、トップバッターに登壇した交野おりひめ大学「カフェ部」の女子高生2人から、コロナ禍で苦しまれているイチゴ農家さんを助けようと「イチゴジャム」を作り販売した経緯が語られました。

おいしいお酒とクラフトビールの海で、つい舟を漕ぎそうになっていたおっさんを見事にサルベージしてくれた、素敵なプレゼンでした。

「人間には2種類ある。それは生産する者と消費する者である」というのが不肖ワタクシのささやかな〈見解〉のひとつであり、わたし自身は生産者たらんと欲して常に消費に淫する不届き者に過ぎないと自覚しているのですが、彼女たちの素朴な発表のまえに、それでも、いやそれゆえに、生産者側に居たいと強くココロを動かされ、かつ消費者に堕しているオノレを恥じるばかりでした(そして、夜のBBQではひたすら肉食獣と化していたのです)。

2日目は大阪市中央区空堀商店街へと移動。ここを根城に活動する2畳大学の梅ちゃんによる町案内。〈街案内〉ではなく、〈町案内〉というのが相応しい。
ちなみに、案内はわたしたちがわたしたち自身に対して行うのでした。

幹線道路に囲まれた商店街は、大阪市内で唯一空襲で火事にならなかったようで、込み入った路地裏がたくさん残っていました。そこの真ん中あたりにある桃谷公園に集まっていざミッション開始です。
ミッションというのは、参加者ひとりひとりに〈お題〉が配付され、その〈お題〉に従って町歩きをする、という趣向。町歩きというよりは、〈町探検〉といったほうがいいかも。

たくさんの路地裏がありました。軒先にしなびたパンダが吊されている雑貨屋(だと思う)、2.5次元を扱っているお店、海外SFマンガがずらっと並んだ喫茶店、謎の長屋「大大阪芸術劇場」(笑)。通り抜けられない深い路地

わたしの〈お題〉は、「この町らしい写真を撮る」。

ううむ、気がつけば、夕日迫る大量の路地の風景がiPhoneのなかに収まっていました。
その写真を見ながらふとアタマに浮かんだのは、「この町は〈目的的〉であることを強要していない」ということでした。
目的的でないことを「ぶらりと」という表現としても代替できますが、東京の〈ぶらり〉はそれ自体が目的的な気がする。情報が多すぎるんですかね。そんなことをここ、空堀商店街を歩きながら感じました。


他のメンバも引き攣り顔で言っていましたか、今回のCCBはこれまでに味わったことのない最高過酷度なものでしたが、最高満足度でお腹いっぱいの旅でありました。
ちょうど大学の授業を絶賛こなしている最中で、アタマがパンパンに膨れ上がっていましたから、とても良いクールダウンになりました。

今回のスケジュールを仕立てていただいたKさん、Iさん、そして交野おりひめ大学の皆々様、そしてオンライン含めて会場でお話できた全国のソーシャル大学の皆様に、深く感謝いたします。
有り難うございました。

来年はどうやら、わたしの地元で開催ということのようです。
皆様の御来訪をお待ちしております。